在宅血液透析学会は社会的ならびに医療経済的環境の整備を行うとともに、在宅透析治療の普及・発展をはかり、医療の向上に寄与すること目的としています。
ご挨拶
このたび、「在宅血液透析研究会」はその名称を「一般社団法人日本在宅血液透析学会」と変更の上、2020年3月31日に法人登録を完了したことを会員の皆様にご報告申し上げます。法人化はかねてよりの念願であり、これは在宅血液透析の我が国のおける普及のために、私たちが提案や意見を、責任のある立場で行うためには不可欠なものでした。
法人化にあたり、学会理事には我が国で在宅血液透析の現場で多くの経験をもち、リーダシップを発揮してきた若手人材を集めました。今後、それぞれの理事にミッションの明確な委員会を組織していただき、期限を明確にした活動計画を立て、その活動結果を評価して、さまざまな発信をしていきたいと思います。会員の皆様には、委員会に参加していただくとともに、今後必要な活動についてアイディアを積極的にお寄せいただければとお願い申し上げます。
時を同じくして、今春「日本在宅血液透析学会誌」を刊行いたします。これは、ウエッブ上の雑誌ですが、これまで臨床透析に載せていただいていた学会記録を、きちんとした論文の形で発信するためのプラットホームです。これから各種委員会の活動を通した記録を、やりっぱなしではなく、きちんとした論文の形で残していきたいと思います。ウエッブ上の雑誌なので、Q&Aコーナーなど、今後さまざまな利用方法を開発することが可能だと思います。学会誌の充実にも会員の皆さんのお力を借りたいと思います。
皆さんと協力して、我が国の在宅血液透析をさらに普及させ、我が国の透析患者のQOLの向上と、長期生存の改善に寄与したいと思います。また、在宅血液透析は医療者と患者が相談しながら作り上げる、21世紀の医療の典型の一つです。在宅血液透析の普及を通して、よき医療者と患者の関係を育んで行きたいと思います。
今後とも皆さんの積極的なご参加をお願い申し上げます。
令和2年4月
理事長 政金 生人